保育園で子どもが怪我をした!そんなときの保育士の対処法

保育園で子どもが怪我をした!そんなときの対処法【重傷の場合】

前回は、保育園で子どもが「擦り傷」などの軽傷をおったときの対応方法についてご紹介しました。保育園では毎日のように怪我をした子どもがでますが、まれに大事故のようなケースになってしまう場合があります。

もちろんそうならないように日頃から環境・こどもの両方に細心の注意を払うべきですが、もし大怪我をしてしまったらどう対処すれば良いのでしょうか?

元保育士さんや元採用担当者さんなどの知識をもとに作成されていますが、保育園によって対応方法は様々なので、手順を保育園に確認しておきましょう。

 

保育園で子どもが怪我をした!そんなときの保育士の対処法
保育園で子どもが怪我をした!そんなときの保育士の対処法

大怪我をしたときの対処法

保育園では悲しいことに、大きな怪我をしてしまうこともあります。
その代表的な例が骨折です。

子どもは発達段階にいますから、ふとしたことで骨折してしまうのです。

この時、すぐに周りの先生に協力をあおぐようにしましょう。また、自分でも他の先生でも、手の開いている先生がすぐに園長先生に報告しましょう。

保育園でした怪我は基本的に保育園の責任です。

病院に搬送したり、家庭に連絡したりといったことが必要になってきますので、勝手な自己判断は絶対にいけません。

また、怪我をした子どもの対応も必要ですが、怪我をしていないこどもたちが引き続き安全に過ごすために、他の子どもたちを放置するわけにはいきません。冷静になって、応援の先生をよんでくるなど、複数人で対応にあたるようにしましょう。

心配しすぎて悪いことはない

けがをした時はけろっとしていても、数時間後に具合が急にわるくなったり、どんどん腫れが大きくなってきたり、ということもあります。

頭をうった、身体をつよくうった、という場合は、子どもがけろっとしていても、大事をとって病院へ行きましょう。悪化してからだと手遅れになる場合もあります。

足をひねった等の場合には、時間をおいてこまめに様子を観察し、おかしいなと思ったらすぐ病院に行くようにしましょう。また、この時には保護者の方にも怪我の時間や内容をしっかりと連携し、自宅に帰ってからも正しい対処がなされるようにしましょう。

最近では、保育園にも看護師さんを常駐させる保育園も増えてきています。
まだまだ努力目標で徹底していないのが残念ですが、少しでも子どもの様子がおかしいと感じたらすぐに看護師さんに見せるようにしましょう。

 

保護者からクレームを受けたら

怪我をさせてしまうのは、どうやってもあなたの落ち度です。
そして保護者に伝えた時、クレームを受けてしまったらどうしたらいいのでしょうか?

まずは、どうしてクレームを受けてしまったのか考えましょう。
保護者に対する連絡、報告はきちんとしていましたか?

大抵のクレームは一部の理不尽な保護者を除いてここから発生しています。
あなたには大したことない、と思えることでも保護者からしてみれば重大なことでもあります。

また、保護者の方は保育園にいるあいだの子どもの様子をしりません。保育士がどんなふうに自分の子どもに接しているかということもしりません。どんなお友達とどんな遊びをしているのか、ということも知らないのです。そんな少ない情報のなかだと、「もしかしたら他の子どもにいじめられているんじゃないか?」「先生にぶたれたんじゃないか?」「なにか危険な遊びをさせているのでは?」と勘ぐってしまう可能性もあるんですね。

 

クレームを受けないために心がけたいこと

謝罪して、保護者の気持ちを少しでも和らげてあげる努力はしましたか?
どうして怪我をしてしまったのか、きちんと説明していますか?

そういった小さな努力を積み重ねなくてはいけないのです。

クレームを受けてからでは遅いかもしれませんが、すぐに謝罪をしましょう。
その時は「すみません」といった言葉を使わず「申し訳ありませんでした。」と丁寧な言葉を使うようにしましょう。

他にも、保護者の方と良い関係を築くコツを読みやすくまとめているサイトはこちらです。
○●保育士の仕事に役立つ情報も充実!保育業界に詳しいスタッフが在籍している募集サービス●○

最近はこういった転職サイトでも、保育士さんの業務に使えるちょっとしたスキルを掲載しているサイトが多くあります。
保育業界に詳しい専門のコンサルタントや元保育士さんがお話しているので、役立つ情報が見つかりますよ。

筆者

子育て中の40代。共働きとして、保育園で働いています。

まとめ

こどもがケガをしてしまったときは、親に対しても子どもに対しても、真摯な対応をすることが必要になります。
そしてその後はきちんと園長先生や主任の先生に報告しましょう。

保護者からのクレーム対応はあなた1人では処理できないこともあります。
必ずクレームを受けた日に報告し、これからの対応を相談しておきましょう。

そうしておくことで、あなた自身を守ることもできる、と覚えておきましょう。

保育園で子どもが怪我をした!そんなときの保育士の対処法

保育園で子どもが怪我をした!そんなときの保育士の対処法【軽傷の場合】

保育士さんの中で一番気をつけなくてはいけないこと、それは子どものケガです。
怪我をさせてやろう!と思って子どもを預かっている保育士さんはいません。

どんなに注意をしていても子どもが活動の中でけがをしてしまうのは仕方のないことなんです。

でもその「仕方がない」に胡坐をかいていてはいけません。
子どもの命を預かる責任の大きな仕事ですから、今回はどうすればケガに対するリスクを少なくできるのか、考えてみましょう。

保育園で子どもが怪我をした!そんなときの保育士の対処法
保育園で子どもが怪我をした!そんなときの保育士の対処法

保育士の心の持ち方で違ってくる

子どもは保育園にいるからけがをするとは限りません。
家庭で過ごしている時も、登園時も、怪我をしてしまうリスクはあります。

同じように保育園で活動をしている時でも怪我をするリスクは常に付きまとうのです。

子どもを取り巻く環境を整えることは保育士として最低限のルールと言えるでしょう。
安全点検、遊具の確認などは言うまでもありません。

それをしたうえでも怪我をしてしまうのですから、常に視野を広く持っているということが保育士には求められるのです。

 

保育の時に保育士が気をつけるポイント

保育士は常に何が起こるか予想しながら活動に取り組まなくてはいけません。
例えば外遊びをしているとき、何が起こると思いますか?
  • 友だちとぶつかってケガ
  • 転んでけが
  • 遊具から転倒してケガ
どれも可能性として0ではありません。

保育士はこういった可能性を常に頭の中に入れて活動をしていけるように見守るのです。

そのときは、「今まで~だったから大丈夫」という過去の経験を元に良い方に判断するのではなく、「もしかしたら~かもしれない」と予測できることも含めて悪い方向に判断しておくようにしましょう。

最悪の事態というのを予想していれば、少し想定外のことがおこっても冷静に対処できるようになります。

 

保育園で多い怪我は擦り傷!

何といっても保育園でしてしまう怪我で多いのは「擦り傷」です。
走ったり跳んだりする子どもたちが、擦り傷をつけてしまうのは、当然と言えば当然です。

しかしこの「仕方ない」もちゃんと対処をしておかなくては保護者は納得してくれないこともあります。

なぜなら保護者にとって子どもは何ものにも替えられない宝だからです。
毎日保護者があなたに対して「お世話になりました」や「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にするのは子どもの安全を守ってくれて「ありがとうございます」という意味が含まれています。

保育は家庭での保育が困難な人に向けた育児サービスです。保育士さんは保護者の代わりをしなくてはいけません。

子どもが安全に過ごしているか、安全に過ごすための生活習慣がついているのか、他の子どもと安全に遊ぶためのコミュニケーションができるか、見守りつつ指導する必要があるのです。

 

「たかが擦り傷」ではない

あなたがもし、自分の子どもが怪我をしたとします。そのまま「仕方ない」と放っておきますか?

傷口を洗ったり、消毒をしたりといった基本的なことは必ずしますよね。
そしてなぜこけたのか、なぜ怪我をしたのか?という原因を探します。

保育士も、この「保護者の視点」を持つようにすると、円滑なコミュニケーションができるようになります。また、なにより子どもにもしっかりと正しい指導ができるようになります。

子どもが擦り傷をおってしまったら、正しい手当をしてその原因を探すようにしましょう。(手当の方法は園によって決まっている場合が多いので、自分の園の場合の手当のしかたを聞いておきましょう。)

原因が特定できたら、「次起きないにはどうしたらいいか?」を考えるようにしましょう。そしてそれを、ほかの保育士さんにも共有してあげましょう。そうすることで保育園全体の安全度が高まっていき、保護者の方も満足していただけます。

保護者は自分がいないところで子どもが怪我をしたとなると過敏にもなるものです。
何を聞かれても明確に答えられるように注意を払うことが必要です。

そして一番いけないのは「擦り傷だから」といって降園時に保護者に連絡をしないということです。
あなたの勝手な判断で伝え忘れないよう、注意しましょう。

 

筆者

子育て中の40代。共働きとして、保育園で働いています。

まとめ

いかがでしたか?次回は、こどもが「擦り傷」ではなくもっと重傷な怪我をしたときの対処法と、子どもの怪我に関する保護者とのコミュニケーション方法をご紹介いたします。

「全然寝てくれない」「生活習慣をつけたい」そんな悩みに現役保育士がおすすめする【絵本の読み聞かせ】

「全然寝てくれない」「生活習慣をつけたい」そんな悩みに現役保育士がおすすめする【絵本の読み聞かせ】

保育室の本棚にぎっしり並んだ絵本、保育士はさまざまな保育の場面で絵本の読み聞かせをしていますね。

子どもの頃に読んでもらった絵本は、大人になってからも懐かしく心に残っているものです。

テレビやゲーム機などの映像があふれている現在でも、子どもは絵本が大好き、目を輝かせながら好きな絵本をリクエストしたり、自分で本棚から取ってきて、読み聞かせのおねだりをしていることでしょう。

保育士はどんな保育の場面でどんな絵本を読み聞かせているのでしょうか?今日は、保育園で行われている絵本の読み聞かせについてご紹介いたします。

それぞれのシーンによって読み聞かせの目的があり、適している絵本が異なってきますので、ご家庭でもぜひ参考にしていただければと思います。

「全然寝てくれない」「生活習慣をつけたい」そんな悩みに現役保育士がおすすめする【絵本の読み聞かせ】
現役保育士がおすすめする【絵本の読み聞かせ】

 登園時や下園時に読み聞かせる

朝、登園したばかりの子どもの心は、せわしない朝の雰囲気や親から離れた寂しさで情緒が不安定になっています。

気持ち良く一日を始められるように、絵本の読み聞かせは、子どもの心を集中させることで情緒の安定を図る効果があります。

下園時もまた子どもの心はざわざわとした不安感で落ち着かなくなりますね。

窓の外が暗くなり、子どもが減ってくると、自分のお迎えはまだかなと戸口をちらちら見ることが多くなります。

少人数になってお迎えを待つ間、保育士が落ち着いた声で絵本を読み聞かせることで、子どもの心を安定させる効果があります。

子どもの心を安定させたい時におすすめの絵本

夢が広がる「わたしのワンピース」繰り返しの言葉のリズムが楽しい「がたんごとん」

ユーモアがあり明るい気持ちになる「はらぺこあおむし」や「だるまちゃんとてんぐちゃん」などがおすすめ。

4,5歳児には「はじめてのおつかい」「おこだでませんように」「ぐるんぱようちえん」「あらいぐまとねずみたち」などがおすすめです。

午睡前のルーティンに絵本を読み聞かせる

午睡の前に、保育士は絵本の読み聞かせを行っているでしょう。

絵本の読み聞かせというお決まりのルーティンから、心身を午睡のリズムへと切り換え、スムーズに眠りに入っていけるようにします。

子どもを一カ所に集めて絵本を開いたり、カーテンをひき布団に入れてから、保育士はいつもより声のトーンを落として読み聞かせているでしょう。

子どもを寝かしつけたい時におすすめの絵本

乳児から3歳児までは「どうぶつのおかあさん」「もこもこ」「おつきさまこんばんは」

静かに聞き入る時間なので、幼児にはストーリー性のある「エルマーのぼうけん」「おしいれのぼうけん」「花さき山」など想像力や考える力を養う絵本がおすすめです。

年長児には、毒もありつつユーモアのある「さるのせんせいとへびのかんごふさん」もおもしろいですよ。

生活習慣を印象づける

歯磨きや服の着脱、おかたづけなど生活習慣の意欲を導くときに絵本は効果がありますね。

子どもは登場人物と自分を重ね合わせますから、自分に近い主人公が大好きです。

生活習慣をつけるのにおすすめの絵本

乳児から2歳までの子どもには、「ひとりでできた」「すっぽんぽんのすけ」「いやだいやだ」「ねないこだれだ」などが共感できるかと思います。

幼児向けには、私の大好きな絵本に「なんでもぽい」があります。おかたづけが大嫌いな主人公のまりこが、庭の穴ぼこに、ぽいぽいとなんでも捨ててしまう話です。小気味よく穴ぼこに捨てていくまりこに、聞いている子どもたちも嬉しそうに歓声をあげ、お兄ちゃんまでをぽいするところで爆笑。最後は、まりこの寂しさや後悔が伝わるのかしんみりとします。保育士も子どもの素直な反応に思わず笑ってしまいます。

 友だちへの思いやりや仲間と楽しむ気持ちを育てる

友だちや家族への愛情、優しさ、思いやりを育てる絵本も多いですね。

長く読み継がれている「ぐりとぐら」は動物たちとカステラを分け合って食べる楽しさが、挿絵の柔らかな色彩と可愛らしさから伝わってきます。

「おおきなかぶ」は言葉を繰り返すリズムから、子どもたちで「ごっこ遊び」や「劇遊びに」に発展させて、協力し合う楽しさを感じそうです。

「ノンタンシリーズ」は、保育士が促さなくても、子どもたちから「おまけのおまけのきしゃぽっぽ」と言いながら遊具の順番を待つようになりますね。

「どうぞのいす」もまた素敵な名作ですね。いすに置いてあるものを食べてしまった代わりに、持っているものを置いて行くというシンプルなストーリーですが、子どもの心に思いやりの芽を育ててくれそうです。

「ふたりはともだち」「ちいさなくれよん」なども優しさや思いやりがあふれる絵本ですね。

筆者

子育て中の40代。共働きとして、保育園で働いています。

まとめ

いかがでしたか?家庭でも、「ばたばた走り回って全然ねてくれない!」という時がありますよね。

そんなときに、保育園のように布団にはいって眠りにさそう絵本を読み聞かせしてみてください。きっとすやすや寝付いてくれますよ。

子どもによって興味をもつ絵本がちがうので、ぜひいろいろな絵本を探してみてくださいね。

次回は、絵本の読み聞かせによる効果と、読み聞かせのコツをご紹介いたします。